前回のコラムでは「経営者脳」の話をしました。

経営者でも起業家でもいいんですけど、自分でビジネスをやる場合って言わば「仕掛ける側」になるわけで、その場合は必然的に「仕掛けられる側」という立場も生まれるわけです。

例えば、中条あやみのCMを見てハーゲンダッツが欲しくなるというのは、広告主が仕掛ける側(販売する側)で、僕ら消費者は仕掛けられる側になるわけです。

ほとんどの人の場合、ずっと何十年間も「仕掛けられる側」として生きてきたわけで、会社員として宣伝広告等の職種についていない場合は、あまり仕掛ける側としての価値観が備わっていないわけですよね。

ただビジネスをやっていく以上、多かれ少なかれは仕掛ける側としての価値観を磨いていかないといけないわけで、何か刺激物(広告とか)に触れた時、単に見込み顧客として反応しちゃうだけではなく、仕掛ける側の意図を考えることが必要ですね。
例えば、一時期からイデコが流行っていて、CMやネット広告なんかを見たら「これはお手軽だしやらない理由はないな」と思えるかもしれません。

「資産運用に興味はあるんだけど具体的に何をやったらいいかわからない…!」という層の人にはドンピシャの商材だと思います。

ただ、イデコって一度投資をしたら60歳まで引き出すことができないわけで、資産運用において最も重要とも言われている「流動性」を保つことができないわけですね。

そして、みなさんご存知のように日本って借金まみれなわけですから、イデコを国全体で推奨することで、国からしてみたら「60歳まで動くことのないキャッシュを手に入れる」という見方もできるわけです。

そしたら、国が主導してイデコをガンガンプッシュしまくるのも至って当然だなと思えるわけですね。

PROコースの方はYUMEさんが投稿したワーク等で「商品が欲しくなって購入するまでの心と行動の導線」を色々と考えていらっしゃいますが、「なぜ心が動かされるのか」とか「仕掛ける側はどういう意図で何を仕掛けているのか」という意識を強く持って日々の生活を送ってみることも大事ですね。

それだけでビジネスセンスはめちゃくちゃ上がること間違いなしです。