今日は即位礼正殿の儀ということで、テレビでも終日中継が続いていましたね。

元号が変わった5/1に続き、時代の変化を改めて実感された方も多かったと思います。

31年続いた平成という時代が終わり、新しい令和という時代に変わる。これは日本という「国」単位の歴史的な変化ですが、私達が生きているビジネスの世界はもっと目まぐるしいスピードで変化をしています。

私は新卒から10年間広告の世界で生きてきましたが、この10年の間にだいたい4回位大きな変化がありました。

・クロスメディア最強時代
・Twitter最強時代
・インフルエンサー最強時代
・デジタル広告最強時代

細かい話は割愛しますが、広告代理店や企業のマーケティング部で働いている人間はこういった時代の変化に合わせて、必要な知識を身に着けながら常に新しいマーケティング手法で顧客の心をつかもうとしています。

こうやって見ると、だいたい3〜4年に1回は新しいメディアや流行が生まれ、それを追いかける形で広告手法も変化を続けています。

こういっためまぐるしいビジネス環境の変化を目の当たりにしてきて、じゃあ生き残っている人や企業ってどんなものなのか?を考えてみることがよくあります。

「変化に適応できる人」というのはノジーさんも前々からお話をされていることなので、ちょっと違う視点で見解を述べると、

専門家ではなく戦略家であれ、

というのが私の意見です。

広告の世界でも様々な専門家がいます。

デジタル広告の運用・分析をする専門家、テレビ局との交渉をする専門家、広告写真のレタッチをする専門家、印刷物の文字校正をする専門家などなど。

でも、3〜4年に一度の頻度で大きな時代の波がやってくるこの世界で、一つの分野の専門家になるのって極めて危険だったりします。

例えば校正屋は印刷物の激減によってどんどん仕事がなくなっていますし、局担(テレビ局との交渉役)なんかはそもそも企業がTVCMを打たなくなっている中で会社での居場所はどんどんなくなっています。

今は全盛期で引く手あまたのデジタル広告の運用者も、あと数年後にデジタル広告に変わる何かがが生まれたらどうなるでしょう。

何かのメディアや手法に依存したスペシャリストになるのって、その手法が通用しなくなった後には存在価値がなくなってしまうんですね。

うちは外資の代理店だったので、それで何十人単位でクビになる人を見てきました。

じゃあ生き残ってる人ってどんな人かと言うと、そういった時代やメディアの変化を汲み取って、

・最適な広告戦略を考えられる人(プランナー)
・最適な人の配置を考えられる人(プロデューサー)
・最適なクリエイティブを考えられる人(クリエイター)

たちです。

つまり「考える部分」を担当する人たち、川上で仕事をしてる人たちなんですね。

そしてこれを私達のネットの世界に置き換えてみると、専門家と言われる人たちは例えば

・SEO屋さん
・アフィリエイター
・トレンドブロガー
・特化ブロガー
・YouTuber

などなど。

特定のメディアや諸条件の基に知識が確立されている人たちです。

でも、企業のバナー広告出稿が減ったら?YouTubeが収益プログラムを変更したら?

別にトレンドブログやアフィリエイトで生計を立てることがNGな訳では全くありません。

またデジタル広告の需要は今後増えることや新しい広告が生まれることはあっても減ることはまず考えられません。

ですが、例えば

・タイトルは32文字で書こうとか
・アフィリエイトリンクはこう貼るべしとか
・ボタンは光ってるほうが押されやすいよとか

こういった知識を得ることをゴールとしてしまうと、先に出てきた「専門家」と同じになってしまうんですよね。

現在のアフィリブログを取り巻く条件下で有効な方法を知っている、これはもちろん価値には間違いありません。

でも条件が変わってしまったら使えなくなる知識は、本当の意味で価値のある知識では無いんですよね。

じゃあネットの世界で長い間生き残ってる人を考えてみると、

・脱サラが流行れば「まだ東京で消耗してるの?」と言い自分のコンテンツを売れる人
・世の中でコンテンツビジネスが求められていればコンテンツ作成の知識を提供する人
・「オンラインサロン」の価値が高いと感じればサロン商品を考え、販売出来る人

ではないでしょうか。

これは一言でいうと「マーケティングをしている人たち」ということです。

世の中の需要を見極めて商品を開発し、人の心を想像し動かすことで売上を上げているわけです。戦略家ですね。

商売の基本というのは昔から変わらず「欲しい人と売りたい人の間で起こる価値の等価交換」で成り立っているわけで、じゃあ

・世の中の人は何をほしいと思ってるのか
・どうやったら欲しい人にリーチできるか
・どうしたらほしいと思ってもらえるか
・どうしたら他より自分を選んでもらえるか

これを考えられる人が一番強いわけです。

ですので、現在トレンドブログの収益化にチャレンジしている人も、

・トレンドブログのノウハウを学ぶ

という姿勢ではなくぜひ、

・世の中のニーズを知り商品(記事)開発をしている
・人に自分の商品(記事)を選んでもらうにはどうするか

という「需要を捉える」「人の心を動かす」というマーケティング視点で作業に取り組んで頂きたいと思っています。

だからFreeStyleでは「特定の条件下でしか意味をなさない」テクニック的な話はほとんど入れてないんですね。

読者のマインドを考えよう、
どうやって相手の心に変化を起こすのか。

トレンドブログを収益化するなかで、こういった本当の意味で価値になる本質的なマーケティング的な物事の考え方、視点を身につける。これが一番大事なことです。

時代とともにめまぐるしく変化していくものと、そうではない本質的なもの。

自分の人生という時間をかけて投資し学んでいく価値があるのは断然後者だと思います。