#PROコラム008
【職人から卒業しよう】

先日の「トレンド脳を捨てよう」の追加コラムです。

これから情報発信ガンガン進めていくメンバーが多いPROコースですが、トレンドから情報発信に移行するタイミングって色々と迷いが生じやすい時期でもあります。

トレンドっていつまでやろうとか、どれくらい時間をかけようか、また収益が気になってトレンドからなかなか離れられない、などなど。

そういった作業時間の配分をどうしたらよいかというご相談はちょくちょく頂くのですが、個人的に大事なのは目に見える【時間配分】を変えることよりも、目に見えない【脳みそ】を変えることだと思っています。

トレンドっていわば職人=「現場の人」です。

マクドナルドで例えるならばお店にいるスタッフです。
例えばバーガーを作る人ならそのポジションならではの型があり、まずはそれをマスターしつつ、自分なりの経験を積む中でより効率的に/おいしく作るための工夫、レベルアップをしていきますよね。

そして何よりマクドナルドという企業の精神に触れたり、そこで働くのに最低限必要な振る舞い、マインドセットが身につきます。

一方で情報発信のフェーズは「CMO」です。
マーケティングのTOPの人ですね。

マクドナルドなら、「ハンバーガーを作って売る店」という大きな枠組みの中で、どうしたら売上が最大化するかを考え、そのために必要な施策を外に向かって発信をしていくという立場です。

誰に、何を、いくらで、どう売るかを考え、実行していく人たちですね。

そしてトレンドから情報発信に移行するというのは、今まで職人としてバーガーを作っていた人たちが、本社に移ってマーケティングをやるようになるということ。

今までの「職人」としての考え方や脳みそではCMOの役職は全うできません。

ではCMOに必要で、職人が持っていない脳みそとは一体何でしょうか?

・・・・・・

それが「商売人」としての脳みそです。

人に商品(モノ・サービス・情報)を買ってもらうことが全てのビジネス行動、思考のゴールにあるかどうかという点です。

例えばトレンド脳のまま情報発信サイトを作ってしまうと、上位表示できそうなキーワードを書こうとか、とりあえず皆ブログ開設とかプラグイン設定の記事書いてるから自分も書いておこう、といった思考になります。

そして上位表示できなかった、アクセスが集まらないと凹んでしまったりします。

でも商売人であれば、自分の商品を買ってくれそうな人は誰で、いかにそこで商売できるかを考えます。

先日直哉さんがシェアしてくださったサイト設計、ワイヤーなんかも、「商品購入」という目的意識がなければ作るに至りません。

ちょうど昨日、pinaさんからTwitterのDMでコンサルの問い合わせがあったとのご相談を頂きましたが、ここも「職人」の脳みそで対応してしまうとただのいい人で終わってしまうことが結構あります。

「価値提供」という視点はありながら「商品を購入してもらう」というそもそもの前提がないので、ただの励ます人、悩みを聞いてくれる人で終わってしまうんですね。

でも商売人だったら「この人はどうやったら自分の商品を買ってくれるかな?」と考えることです。

この人がどんなバリアを破ったら、ハードルを超えたら、心理変化を起こしたら自分の商品を必要と思ってくれるか。

どうしたら「欲しい!!」という心理状態になるのか。

先日お送りしたPRO添削時のお願いの中に、こんな資料がありました。

https://new-stream.life/wp-content/uploads/2020/08/promotion.pdf

私が初めてプロモーションをしたときに思考の整理のために作った資料ですが、pinaさんがこれをみて

「YUMEさんが想定してたターゲットがまんま私の事すぎて引きました」

と言ってました。

自分はたまたまYUMEさんにたどり着いて、たまたま商品を買って、全部偶然だと思ってたけどYUMEさんからしたら(変な意味ではなく)自分はまさに意図した通りに動いていた、一本釣りだったんですね笑、と。

これがマーケティング戦略であり、コミュニケーションをデザインするということ、つまり商売人がやるべきことです。 

ツイートするのは?
メルマガを送るのは?
メルマガに返信するのは?
そもそもサイトを作るのは?

すべて商売するためです。

価値提供をするという姿勢はトレンド時と同じく基本的な姿勢ですが、その先に「商品を売って売上を上げる」というゴールをキチンと描くこと。

特に情報発信初期はこの視点を忘れがちですので、ぜひ「職人」から「商売人=モノを売る人」に脳みその変換をすることを意識されてみてください。