情報発信力を高めるために特に大事なことが「自分で定義する力」を高めることです。
例えば、幻冬社社長の見城徹さんの『読書という荒野』においても、「努力は圧倒的になって初めて意味がある」とか「リスクとは、絶対に不可能なレベルに挑戦すること。そうでなければリスクとは言えない」とか、自己定義のオンパレードです。
「努力」も「リスク」も辞書を開けば、何かしらの意味が載っていますし、それを知ることもまた大事ですけど、自分のフィルターでしっかり定義づけをしてあげて語られた言葉には熱量が込もりますし、その熱量が読者の心を打つわけです。
例えば、最近でもステップメールのリライト添削を多く頂いていますが、紫苑さんの1通目も「幸せ」について、自分の頭で再定義をして、自分の言葉でちゃんとそれを伝えられるようになったことで、読者の胸を打つコンテンツに昇華されました。
・努力とは
・成功とは
・良いビジネスの条件とは
・顧客とは
といったように、自分のビジネスに少しでも関わってくることに対して、ちゃんと自分の言葉で定義ができるようになると、より人の心に刺さるようになります。
また、ノウハウとか手法を自分の言葉で言語化しちゃうのもありですよね。
例えば、皆さんよくご存知の「トレンドアフィリエイト」も、元々は「トレンドになっているキーワードで記事を書けば上位表示させられるよ」っていうレベルのものだったのを、新田さんが「トレンドアフィリエイト」って言葉で新しい定義としてまとめたから、あれだけ普及したというのもあります。
トレンドでいうと、なんかみんな最初はやたらと「月収10万円」を目指すじゃないですか。
本来は5万円でも15万円でも基準値としては良いはずなのに、5万円よりも10万円を達成したときのほうが「やったー!」とか「おめでとう!」ってなりますよね。
あれも、確か最初はグッチさんが「まずは3ヶ月(当時の基準)で月収10万円を目指そう!」みたいな打ち出し方をして、それが脈々と受け継がれていただけという話を聞いたことがあります。
現に僕らとはちょっと毛色のことなる、いわゆる「ブロガー」と括られるクラスタの皆さんの中では、あんまり「まずは月収10万円!」みたいなノリってあんまり見ないですしね。
また、YUMEさんの「検索者ジャーニー」も、あとはおさむさんとコミュニティをやっているYumiさんの「他社広告」も、元々は本人が勝手に(?)言い出した言葉ですが、すでに存在している概念でも、こうして1つの新しい言葉で括って、定義を作ってあげることで、個々の情報発信力は格段に上がっていきますね。
人の心を動かす情報発信者とは、常に「既に存在する事象に対して、自分のフィルターで意味を解釈し、自分の言葉で再定義できる人」です。
努力とは何か。成功とは何か。
そうした問いに唯一解などありません。
だからこそ、自分なりの定義を持つようにするということは、非常に大事になっていきますね!