
中古ドメイン屋販売屋さんから提供される情報の裏取りとして、購入前の自力の中古ドメインチェックは欠かせません。
仮に購入したドメインが実はあまり良くないドメインだったとしてはそれは購入者の自己責任です。
なので正しい基準を身に着けて中古ドメインを選びましょう。
ここでは、中古ドメイン購入前のチェック方法を紹介していきます。
中古ドメインチェックの流れ
基本的な流れとして、
- ahrefsでドメインのスコアをチェック(基本有料)
- Mozでスパムスコアと被リンクをチェック(基本有料)
- WayBackMachineで過去の運営歴をチェック(無料)
1のahrefs(エイチレフス)はドメインのスコアチェックやライバルチェックにも使えるSEO分析・マーケティングツールです。7日間無料で使えるお試しがあり、それ以降は9,900円/月〜のコストが掛かります。
2022年5月現在、無料テストトライアルは廃止され、有料課金プランのみとなってしまいました。最低価格は12000円くらいからとなっています。
2のMoz(モズ)もahrefsと同様のSEO分析ツールで、1ヶ月間無料で使え、それ以降はこちらも9,900円/月のコストが発生します。「スパムスコアチェック」というMozだけの機能があり、被リンクのスパム率を見極めるために使用します。
3のWayBackMachineは、無料で使えるツールです。過去、どんな運営歴があるか、archivesで確認することが出来ます。
以下、具体的な使い方を簡単に解説します。
ahrefsでドメインのスコアをチェック
Ahrefsでもっとも強力な機能であるSite explorer(サイトエクスプローラー)では、指定したウェブサイトやページの被リンク数や流入キーワード数などを調査できます。
ここで重要なのはURとDRの2つです。
- UR(URL Rating)
被リンクプロフィールに基づいて1〜100の数値で表しています。URが高ければ上位表示しやすい傾向にあります。
- DR(Domains Rating)
ドメインの価値を被リンクに基づいて1〜100の数値で表しています。UR、DRが高く、上位表示しているサイトの多くはDRの高いドメインから被リンクを受けている傾向にあります。
中古ドメインを探す際にUR・DRをチェックしますが、Ahrefsランクは基本的に無視して構いません。
UR・DRはできるだけ高い数値のドメインを選定するようにしましょう。
取り組むジャンルにもよりますが、URは10以上、DRは20以上あるドメインが理想的です。
Mozでスパムスコアをチェック
スパムスコアは70%以下が望ましいです。それ以上の場合はリスクありとして次に進みましょう。スパムスコアは低ければ低いほど良いです。
そしてここでもう一つ確認すべきことは、被リンクの内訳です。
このドメインの場合、質の良い被リンクが多いせいかスパムスコアは「-」と返されていますね。
上の棒線グラフの右に行くほどスパム率が高くなっていくので注意です。
また、DA(domains Autholity)の項目はエイチレフスのDR・URまた違うものですが、ここではあまり気にする必要はありません。
スパムスコアの高い被リンクは購入後にサーチコンソール経由でリンク否認をすることで削除できますが、あまりに数が多いと手間もかかりますし、削除するほどドメインパワーも落ちてしまうので注意してください。
Internet Archivesで過去になんのサイトだったかをチェックする
中古ドメインが過去にどのようなサイトで使用されていたのかをチェックして自分が作りたいサイトと属性があっているかを確認しておきましょう。
また、ドメインによってアダルトサイトだったり、他のアフィリエイトサイトで使用された時にペナルティを受けたサイトである場合もないことはないので、しっかりと過去の履歴は調べておきます。
中古ドメインの過去の履歴は、のWayback achine – Internet Archivesで調べることができます。
Wayback machineトップページに中古ドメインのURLを入力して「BROWSE HISTORY」をクリックします。
過去に運営履歴がある場合、上の図のような形で過去の運営サイトが保存されているので年月日に青◯が表示されます。
色付きの日付もしくは上部の縦棒をクリックすると、その時に表示されていたサイトの内容が表示されます。
こんな風に、通常では見ることが出来ない「過去のサイトの雰囲気」を確認できます。
その内容を見てどのようなサイトだったかを判断します。
緑色の丸はリダイレクトの形跡に付き注意
緑色の丸はリダイレクトが行われたことを表しています。
このように、300番台は、そのサイトのURLがリダイレクトされていたということになります。中古ドメイン取得する時には、301リダイレクトのような別URLへの移動された経歴がないをチェックする必要があります。
301リダイレクトは、URLが恒久的に変更された場合に用いられる転送処理のステータスコードになり、検索エンジンは転送前のURLが持っていた被リンク等の評価を転送先のURLに引き継がせます。
転送のステータスコードとして他に302リダイレクトがありますが、URLが一時的に変更された場合に用いられる転送処理のステータスコードが302リダイレクトになります。
302リダイレクトは元の被リンクなどの資産を引き継がないとされています。
元のURLに資産を残したまま、インデックスされるURLだけが変更されるということです。
ですので、別URLへのリダイレクト処理がなされている可能性があるので、301リダイレクトが掛けられた中古ドメインはなるべく取得しないことをオススメします。