今回はサイト売却の流れや注意点についてお伝えいたします。
- どこで売ればいいの?
- いくらくらいで売ればいいの?
- 何に注意すればいいの?
を実体験を基にお伝えしてまいります。
サイトはどこで売るの?
Webサイトを売買する際は、以下の2つが主な選択肢になります。
- 個人間で話をつける
- サイト売却専門のプラットフォームの利用
1は難易度が高いため、2が主な選択肢です。
サイト売却にはドメイン移管やサーバー移管などの煩わしい作業を伴う上、失敗するとデータが全て吹っ飛ぶリスクがあります。売却相手が素人でもプラットフォームを運営する会社が前述の作業を代行してくれるケースが多いので、リスクヘッジも考えると2の選択肢をとることを強くおすすめします。
皆さんの場合はトレンドブログの売却となる可能性が高く、「ラッコM&A」の利用がベターです。かつてトレンドブログの売買で幅を効かせていた「サイトマ」は現在トレンドブログの売買を取り扱っていません。(著作権等の絡みがあるそうです)
ラッコM&Aは2022年1月時点でもトレンドブログの売却案件を取り扱っています。
サイトの情報を掲載すると購入希望者からオファーが来るので、交渉をして契約を締結する流れになります。
サイト売却の流れ
プラットフォーム上に案件を掲載
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購入希望者からオファーが来る
↓
購入希望者と交渉
↓
契約締結
↓
データ移行等の作業
今回は「ラッコM&A」を利用した流れをご説明します。
ラッコM&Aは右上のメニューから新規登録が可能です。登録をするとラッコIDが発行され、このID1つでラッコが提供する各種サービスの利用が可能になります。
サイトはいくらで売れるの?
トレンドブログの場合であれば、半年間の平均月収×10~12ヶ月分+付加価値がおおよその相場観です。
付加価値というのは「完全放置でも安定収益」「ahrefsによる高い評価」「○ヶ月のブログネタ選定サポート」「収益が足元も右肩上がり」などです。
もちろん、「更新を止めた途端収益が右下がり」「収益が減少傾向」であれば相場より売価が下がることもあります。
とりあえずは「半年間の平均月収×10」前後を目指したいところです。
高く売るコツ
ラッコM&Aでブログを高く売るコツは「とりあえず高い値段で様子を見ること」です。
基本的に新着のサイトはオファーが複数来るのですが、新着順でどんどん下の方に追いやられるとオファーが来なくなります。しかし、20%以上の値下げを行うと「値下げ」というカテゴリーで上位に掲載されます。すると、再度オファーが来やすくなるのです。
相場より少し高めで案件を掲載してみる
↓
成約が難しそうなら20%以上の値下げを行う
僕も最初300万円程度で案件を掲載していたものの、最初は成約に至りませんでした。その後20%以上の値下げを2回以上行い新規のオファー回収をして、サイトの売却を行いました。
- 320万⇒オファーは来るも売れず
- 250万⇒オファーは来るも売れず
- 200万⇒成約
新規のオファーが来なくなったり、交渉の進捗が滞り始めた段階で僕は値下げを行いました。僕のブログは更新を停止して収益が右肩下がりだったため、一刻も早く売りたかったこともありサクサク値下げをして早期契約を目指していました。
収益が右肩下がりのサイトは早めに決着をつけたほうが高値で売れると思います。
実際に売ったときの事例
実際に僕が売ったブログの事例を2つほどお伝えいたします。共に意識したのは「推しポイントを推すこと」でした。
①更新停止から1ヶ月後に売ったブログ
https://rakkoma.com/project/detail/1916
こちらは更新停止から1ヶ月後くらいに、ラッコM&Aに売却に出したトレンドブログです。更新停止後は見事に収益が徐々に右肩下がりになっていました。
そこで「ahrefsというサイトで高いドメイン評価がついていること」を訴求ポイントにしました。それ以外に魅力という魅力がなかったからです…。功を奏した気はしませんが、とりあえず何かしらの推せるポイントをプッシュしたいです。
収益がどんどん下がる前に売り切ることを意識したので、ガンガン値下げをして欲をかかず速攻で売却しました。
②2年以上放置していた車の特化型ブログ
https://rakkoma.com/project/detail/1690
こちらは2年近く放置していた特化型ブログの売却案件です。毎月5000円程度の収益が出ていました。月ごとの収入は大したことがありませんが、「完全放置でも〜」という不労所得的な収益性を訴求ポイントにしました。
相場の計算式で考えれば予想売価は数万円程度ですが、結果的に30万円での売却に成功しています。完全放置でも収益が安定していることは大きな付加価値になると思います。
「相場で売れた実際の募集文」を見たい方はこちら
→https://new-stream.life/sitesale-recruitment-sample/
上記、ご自身の売却募集文を作成する際にはぜひお使いください。
サイトを売る際の注意点
サイトを売却する際の注意点は大きく以下の2つです。
- ドメイン移管やサーバー移管など
- 契約書内の競業避止義務に関する項目
1.ドメイン移管やサーバー移管
サイトを売却するとドメイン移管とサーバー移管の作業が必要になってきます。恐らく慣れている人は少ないかと思うので、自分でやるとなると調べながらの作業になると思います。
しかし、作業をミスするとデータが全て吹っ飛ぶこともあるため、基本的にはラッコM&A上の移管代行サービスを利用することをおすすめします。3万円程度の追加費用はかかりますが、作業に自信がなければ利用したほうが無難です。
僕は売却した相手が「バックアップデータをうまくアップロードできない、助けてほしい」と言ってきたため、復旧作業に半日も付き合わされたことがあります。それでも移管は完了しましたが、知識が乏しい2人で移管作業を行うとリスクが伴います。
相手が移管作業に慣れている人であればいいのですが、「多分できます」レベルだとかなりの不安が残るので代行サービスの利用をおすすめしたいです。
サイト売却の案件登録をする際、「ラッコM&Aにサイト移行代行依頼予定」にチェックを入れれば、ラッコ側が諸々の作業を代行してくれます。
詳細はこちら⇒https://rakkoma.com/knowledge/703/
料金は移行先がラッコインフラの場合は16,500円、ラッコインフラ意外であれば33,000円です。(2022年4月時点)
2.競業避止義務
サイト売却を行う際は契約書を交わします。恐らく契約書の中には『競業避止義務』に関する項目があるはずです。
「トレンドブログを売却したら、売却から○年間はトレンドブログを運用したり作ったりしたらダメ」というものです。
~~~~
例)
「譲渡基準日から○年間、甲は、本件事業名及び本件事業名類似の事業名での商 行為、ならびに対象サイトに類似したサイトの制作及び運営を直接又は間接的に(関 連会社又は他人を通じて行う場合も含む)行わないものとする。 」
~~~~
スルーすると非常にリスクが高い項目なので、契約を交わす前に必ず交渉をして条項の削除や改定に漕ぎ着けましょう。ただし、今後はブログ事業から完全に撤退するという意志があればそのままでも大丈夫です。
契約書のフォーマット
ラッコM&Aを利用すると自動で契約書のフォーマットを用意してくれるので、そちらを利用すれば問題ありません。
- 譲渡する対象
- 契約金と支払い方法
- 秘密保持について
- 追記事項
など極一般的なことが記載されたオーソドックスな契約書です。
サイト売却をうまく進めるポイント
サイト売却をうまく進めるポイントは、「あまり時間をかけずにすぐ売る」ことです。
半年間の平均月収×10~12ヶ月分というおよその相場観はあれど、多少下回ったりすることもあります。それでも「売れないよりはマシ」と捉えて、即決などですぐに買ってくれそうな人が現れたら、できるだけ早めに売ってしまうほうが吉です。
というのも、こういった売却の作業はスピード勝負ですし、時間が経てば経つほど「新着」じゃなくなるので、その他の募集案件に埋もれていきます。ヘタに価格面で粘ってしまうと、その後交渉してくる人も現れなくなり、結局、「あのときあの値段でも売っておけばよかった」となりがちです。
ですが当然、「この価格まで価値がつかなければ売らない」と決めてしまうのも、もちろんありです。あくまで、多少の価格変動があっても早めに売りたいという方は、スピード勝負であるということを肝に銘じておきましょう。
売れる人は出品して1週間くらいでは形がついているイメージです。2週間以内には話をまとめたいといったところでしょうか。