突然ですが、このCMを見たことがありますか?
佐藤健が出ている「クイックワン」という新しい宝くじサービスのコマーシャルですね。
このCMを紹介した理由には1つ理由があって、今までにも何回か触れている「ビジネスのコンセプト」や「差別化」を理解するための、わかりやすい例だと思ったからです。
ビジネスにおいて「差別化」を考えるためには、
・ターゲット(or マーケット)を変える
・ソリューションを変える
・得られる未来を変える
この3つが基本だと言いましたね。また、ビジネスコンセプトを決める上でも「ターゲット」と「ソリューション」と「ベネフィット」は基本中の基本となります。
では、このクイックワンのCMから何が考えられるでしょうか。
佐藤健、レイザーラモンRGの長いネタ中にも秒でできる宝くじ/インターネット専用宝くじ「クイックワン」CM+メイキング+インタビュー - YouTube
https://www.youtube.com
まずはターゲットですね。
佐藤健を起用していることや、レイザーラモンRGの「あるある言いたい」ネタ、また「秒で」という若者特有の言葉遣いから考えても明らかに若者をターゲットにしていることはわかります。
ちょっと気になって調べてみたら、宝くじ購入者におけるボリューム層は60代以上、若者の宝くじ離れが進んでいることもニュースになっていました。
では、ターゲットとなる宝くじを購入する層は何をやっているのでしょうか?
普通に「お金を使ってお金を稼ぐ」ことを考えたら、パチンコや競馬などのギャンブル、積立NISAなどの少額投資をイメージされるかもしれません。
ただマインドシェアを取られているもの、時間やお金をつい費やしてしまうものと考えたら、SNSやスマホゲームという案も出てきます。
そこで「ソリューション」も、普通の宝くじではなく、ゲームをやる感覚で隙間時間でできる宝くじという魅せ方がされていますよね。
最後に「ベネフィット」ですが、一般的な宝くじのベネフィットとは何だと想起されるでしょうか。
「年末ジャンボ3億円」のキャッチコピーのように「お金」になりますよね。ロトセブンのCMを改めて見返してみても「最大8億円のチャンス」という言葉が使われていました。
ただ、クイックワンのCMではお金の訴求は基本されていません。「いつでも買える。秒で結果出る」これがクイックワンのベネフィットです。
ちょっとした空き時間にできて、暇を潰せて、宝くじを購入してから結果を確認するまでの手間暇が一切かからないという点を利点にしているんですね。退屈な時間を楽しめることが「得られる未来」として描かれています。
実際にこの商品がどれだけ売れるのかはわかりませんが、ただ、こうして学んだ知識をもとに世の中のサービスや商品、お店、タレントなどの人物を捉えてみるのは、とても学びになります。
「一度学んだことを実践の場で活かせない」とか「学んでも忘れてしまう」という人も多いですが、それは日常の中で意識する回数を増やすことで改善できます。
また、日常を学びの場にしようと思っても、考え方のフレームワークがインストールされていないと、なかなか難しくなってしまいます。
今回で言うと「ターゲット」「ソリューション」「ベネフィット」という基本の三要素が頭の中にあるから、こうしてCMを見た時でも「あ、なるほど。こう訴求してるんだな」とすぐに頭に浮かんでくるわけですね。
ということで、ぜひ日常を学びの場に変換し、圧倒的に成長していきましょう!