世の中的には「自分の頭で考えるのが大事だよ!」という風潮がありますよね。
特に「個人でビジネスをやって成功していこう!」というステージの人たちにとっては、その風潮もより色濃くなるんじゃないかなと思いますし、実際に大事なことだと思います。自分の頭で考えることは。
ただ、優秀なビジネスパーソンであればあるほど「自分の頭で考える必要のないことは自分で考えない」ということを徹底していますし、「自分の頭で考えるべきこと」と「自分で考えない方がいいこと」の線引きが上手いなーという印象です。
例えば、今から東京から北海道に行きたいなーと思ったとして、「どうやったら北海道まで最短で行けるか」を自分の頭の中だけで考える人はいないでしょう。
また、野球少年がスライダーを投げたい時、握り方やら腕の振り方やらを自分で考えるということは、まずしないはずです。
何かを効率よく習得するためには、先人たちの経験を基にしたあらゆる知見や、実際に過去に成功した人が挑戦してきた事例に触れたり、自分よりも優秀な人の意見を柔軟に取り入れて、その上で最高のアウトプットを最短でやるのがベストですよね。
そこに先人たちが築いた道があるのならば、そこを通ればいいし、地図があるのなら、それを見ればいい。
わざわざ未開拓の地を一人で切り拓いていくような真似はしなくていいと思うんですよね。
でも「ビジネス」になると、「自分で考えないと!」みたいな思いが強くなりすぎてしまって、未経験でスキルもロクに身についていない自分の感覚や思考を過剰にリスペクトしすぎる人がなぜか多くなってしまいます。
ブログで稼ぎたければ、ブログで結果を出している人の取り組みや姿勢を学びまくればいいし、売れるステップメールを作りたければ、まずは売れているステップメールを分析しまくることですよね。
そして「今の自分に納得できるかどうか」とか「腑に落ちるかどうか」を気にしていても仕方がないので、そこは基本的に考えないようにしています。
そうやってやっていくと、次第にアウトプットの質も高くなっていきますし、次第に「未踏の地」に辿り着くわけですから、その時になって、過去の学びを総結集させた上で「自分で考える」ことを頑張っていけばいいと思います。
逆に、他人の力を使わないと自分の頭で考える力なんて身につかないですし、それが身についていない状態で自分で考えようとしすぎても、良質なアウトプットにはならないです。
人ができることには限りがあるわけですから、まずは成功者や優秀な人の思考、感覚、価値観、優先順位のつけ方をインストールすることに全力を注いだ方が効率よく成功できるものですね。