前にYUMEさんがコラムで書かれましたが、個人のパーソナリティを打ち出した情報発信ビジネスの場合、「顧客は自分の鏡である」と考えられます。
また僕もメンターから「その人の代表的な顧客を4〜5人見れば、その人がどんな人なのか分かる」と言われたことがあり、それも強く心に残っています。
例えば、僕のことを全く知らない人が、LEADERSという僕の一番コアなコミュニティのメンバーたちを見れば、僕の人となりや価値観や性格、考え方、趣味などがわかるということですね。
だからこそ、もし顧客に対して何かしらの問題を感じている時は、「自分自身も同じような問題を抱えていないだろうか?」と疑ってあげることが大事ですね。
例えば、「最近コンサル生に勢いがなくて…」と感じている場合は、自分自身も勢いがなくなっている、元気がなくなっている可能性が考えられます。
また以前「コンサル生が教材を全然インプットしてくれなくて自己流でやって困っている」という相談を受けたことがあるのですが、僕的にはその方自身も教えた内容をあまりインプットしてくれなくて、自己流気味だなーと感じていました(笑)
その相関性がわからないと思われるかもですが、自分自身が発信する言葉の節々に、自分の考え方や価値観、大事にしていることは表れるものです。
自分自身が「インプットの大切さ」を心から実感できていない場合、コンサルタントの立場に立ったときに、それを心から熱心に伝えることは恐らく難しいですから。
だから、自分が「こんな人に集まってほしいな」と心から強く思うような人物に、まず自分自身がなることが大事です。
クレーマーを顧客にしたい人など、誰もいないと思います。
ただ、本人にとっては無自覚のうちに、飲食店等でクレーマー化していたり、モンスターカスタマーのようになってしまっている人は意外と多いですし、SNS等で誰かの悪口や愚痴を書いている人は存外多いものです。
例えば、主婦ターゲットで発信をしていて、ネットでお金を稼ぎたい主婦に刺さる発信をしようと思ったら、旦那の悪口や愚痴、不平不満を発信するのが最も手っ取り早いです。
ただ、そういった負のエネルギーで集客をして集まってきた人は、基本的に悪口が好きだったり、人を加点方式ではなく減点方式で評価する人が多いわけですから、そういう人たちでビジネスコミュニティを形成しても、クレーマー化する可能性はとても高くなってしまいます。
また同様に、ストーリーテリングをする場合、闇から光への変化を表現するのは定石ですが、「上司が最悪だった」とか「私は何も悪くないのに会社が悪くて…」的なことをプッシュすると、当然ですが他責思考の人がたくさん集まってきてしまいます。
だからこそ、どういう人に集まってほしいのかを前提にして発信していくことも大事ですし、実際に集まってきた顧客の属性に課題を感じているのであれば、何か自分自身に問題の根源がないだろうかと意識を向けてあげると良いですね!
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【補足1】
発信を始めたばかりの頃は、一見さんのお客さんが多く、しかも感情面や価値観よりも、機能的価値で集客してくるケースがほとんどになるはずです。
その場合は、自分とは距離のある顧客の割合が多くなるのは、ある程度致し方がないと捉えてもらってOKですね。
【補足2】
ちなみに僕も初期の頃は会社員的な働き方を仮想敵にしていましたし、発信者界隈で賛否両論ありがちな「社畜」という言葉も使っていました。
ただ、その時は、
昔は「企業戦士」と呼ばれていた人たちが、今では「社畜」となっている。
この社会構造の変化ってなんなんだろうね?戦士から家畜だよ。やばくない?
昔は会社員ってだけで報われやすい時代だったけど、でも今の時代は〜
という感じで、会社員を否定するのではなく、あくまで「頑張っている人が社畜と呼ばれている現状」に対してアンチテーゼを唱えるようにしていたんですよね。
それもあって、割と初期の頃から顧客の質には恵まれていました。