以前のコラムで「情報発信初期にしたほうが良いことまとめるね」とメンションしたので今日はそのお話を。

NSでは情報発信初心者の方にはまず、あれこれ考えすぎずに売る流れを作ってしまうということを優先で作業をしてもらっています。

マーケティング本来の視点から言うとこれは実は悪手で、企業の新規事業で「とりあえず売っちゃおう」ってやると確実に失敗します。

それなのになぜNSでは「とりあえず流れを作る」ことをまずやってもらっているかと言うと、ほとんどの情報発信初心者が

オンライン上でモノが売れるまでの流れ
DRMでモノを売っていく流れ

を理解していないからです。

自分の商品が売れるまでには見込み顧客が自分のサイトにたどり着いてからどういう流れでどんなタッチポイントに触れるのか、それを理解してもらわないことにはマーケティングの最適化を前提とした仕組みづくりなんてできないからです。

じゃあごくごく一般的なビジネスで、新規事業を立ち上げる時にマーケティング的には何から始めるかというと【リサーチ】です。

市場分析、競合分析、ターゲット分析…etc

この市場にこれから参入して勝てる見込みがあるか、どうしたら勝てるのか、リサーチで定量・定性的に分析をしてから参入をしていきます。

一方で個人の情報発信ではどうでしょう?

・売る商品も決まってる=自分ができること
・だから売る仕組みを作ることから始める

というステップで、この「リサーチ」っていう作業をすっ飛ばしている場合がとても多いのではないでしょうか。

ここまででカンが良い方は気づいたかと思いますが、情報発信初期に私がしていたことは

競合を調べまくってどう攻めたら自分が勝てる余地があるのか

を考え発信に反映してはテストしていた、です。

競合のメルマガには片っ端から登録して、とりあえず全通プリントアウトして一人ひとりの発信のコンセプトやターゲットにしているであろう層を考えて書き出して、競合が狙えていなそうなところや競合が発信できていないこと、カバーできていない事は無いかを探してそこを攻めていきました。

たとえば当時私がリサーチした結果から、情弱層や学歴不問、主婦やローキャリア向け発信が多い中でハイキャリアの知性高い層向けにブログの発信をしている人は少ないからキャリアを押し出していこうとか、

ブログで3ヶ月で10万、はやく稼ごう!みたいな商品の見せ方をしている競合ばかり。でも私は会社をやめたかったから安定性、持続性、将来性のほうが気になった。そこを打ち出したら響く層がいるのでは?

などなど。

そんなリサーチと考察を重ねる中で(当時)最終的にたどり着いたのが

PC1台で自由なライフスタイルを手に入れた外資系バリキャリ女子のブログ
1ヶ月の記事更新数5記事以下で1年以上30万円を稼ぎ続けた資産型ブログ

みたいな内容のコピー、LPでめちゃくちゃ反応取れました。

マーケティング的に考えたら、

・同じ市場に
・同じようなことを言って
・同じような集客モデルで参入

するとしたら、後発組は確実に不利です。
これはちょっと考えても想像がつくことなんじゃないかな〜と思います。

価格優位性(値下げして)で勝つか、集客ボリュームで勝つかしかできません。

そこで勝負したくないなら、市場に後発で参入する時には(新興市場ってそんなにあるわけじゃないので、どんなビジネスでも後発組になる場合がほとんどです)

・他と違うことを言う
・もしくは同じことを言っていても見せ方を変える

といった差別化ポイントをどう作っていくかがキーになります。

自動化の流れを作ったら集客をしないことには売れませんが、集客をしながら並行して

とりあえずで自動化の流れを作ったけど、競合に勝ちうる差別化ポイントをもっとソリッドに明確に作ってとりあえず作った自動化に反映して日々発信をアップデートし続ける

ことをぜひ念頭に置いてください。