個別具体的な内容なので、今回のケースにおいて特に当てはまることもあれば、他のケースでは当てはまらないこともありますが、大事なことを改めてまとめておきます。

・相手に興味を持つ

メルマガ返信で悩まれている方の多くが「最適解」を求めているような印象ですが、人間同士のコミュニケーションですから、最適解はその時々で変わるのが当たり前です。

生身の人間とのコミュニケーションであるという当たり前の事実をちゃんと意識していきたいですね。

そして、多くの方が「自分がどう返せばいいか」という点に意識を向けすぎていて「そもそも返信してくれた相手に興味がある?」という大前提を見失いがちです。

コミュニケーションを取る上で「相手に興味関心を持つ」ことは基本of基本ですから、こちらの言いたいことを一方的に伝えるのではなく、まず相手に興味関心を持ちましょう。
・相手の気持ちを想像する

メルマガに返信をするということは、果たしてどういうことなのでしょうか。

基本的にビジネス系のメルマガに返信をしているのであれば、「自分もビジネスをやってみたい」とか「人生を変えたい」とか「そのための具体的な手法を知りたい」とか「それを教えてくれるメンターを探している」ということが考えられます。

そして、見ず知らずの人に対してコンタクトをとっている時点で、それなりの不安や緊張感、あるいは期待が混ざった気持ちであると想像できます。

ちゃんと読んでくれるのだろうか。
返信が返ってきたら嬉しいな。
返ってくるとすれば、どんな内容なんだろう。
緊張する〜!

みたいな色々な気持ちですね。
そんな中で、特に熱量の感じられない、定型文のような返信が返ってきたら…。

僕が読者なら、その時点で「この人はちょっとないな」と感じたり「この人の教え子になることはなさそうだ」と無意識で判断してしまうかもしれません。
9:35
・マーケターとして考える

ビジネスの基本は、

・ターゲットの「不」を
・自分の持っている魅力的な手段で解決し
・理想的な未来へと導く

ですよね。

そして読者から返信がくるということは「DRM」ができる状況になるということですから、

・相手の不をヒアリングする
・相手に不を実感してもらう
・解決後の理想的な未来を強く意識してもらう
・そのための手段を段階を踏んで伝える

ということを意識していきたいものです。

ただ、メルマガ返信となると、この辺の基本が急にすっ飛んでしまう人もめちゃくちゃ多いです。

例えば「目標を達成するなら、常にポジティブシンキングが大事ですよ!」とか「顕在意識で捉えましょう!」というアドバイスを送る方もいて、それがあくまでオプション的なものであれば別にいいのですが、メインの解決策としてそれらを伝えるのはどうでしょう。

もし、自分自身がメンタルコーチなら別にいいかもしれません。

でも、ビジネスのコンサルタント、ブログのコーチであるならば、最終的な課題解決の手段として販売していくのは「ブログ商材」とか「ビジネスコンサル」になるわけですから、「あなたの課題を解決して理想的な未来に辿り着くには、ブログという手段がベストです」というアプローチになるべきです。

最終的に自分の売り物を販売するんだという意識を常に持つようにしましょう。
9:40
・リーダーとして考える

自分が主体となって情報発信をして、自分のカラーが強い商材を販売していく以上、特に「リーダー」として魅力的な存在に感じてもらう意識は持つようにしたいです。

上でumiさんが「できれば」を使わないとおっしゃられましたが「できればこれをやってみてください」と言われて、その人に対して信頼やリーダーシップを感じますでしょうか?

「絶対これをやった方がいいよ!」とか「必ず時間を作ってやってみてください」の方がプラスのイメージを持たれやすいですよね。

また全体的な熱量だったり明るさもそうですし、自信やオーラもありますよね。
それこそ話し方もそうで、以前ゆめさんがイカゲームの老人の話をされていましたが、あれもただのおじいさんのような感じで話しても全然伝わらないわけです。

ライアーゲームの秋山も「このゲームには必勝法がある」と断言するからみんなが耳を傾けますし、「必勝法」というパワーワードを使うことでリーダーシップが増しますよね。例えば「勝ち方」という言葉だったらどうですかね。そんなに魅力的ではないはずです。

あと優秀なコーチとして認知を得たいのであれば、ステップを示してあげた方がいいです。
「これをやるといいよ」じゃなく「将来的にこうなるために、これをする必要があるんだけど、そのためにまずはこれからやるといいよ。そしたらこうなって、次のステップに行きやすくなるから」みたいな感じです。

もちろん、それは1通の返信の仕方というミクロな捉え方ではなく、複数通の往復というマクロな視点でも言えます。
この辺はビジネス全体の基本だと思いますが、なぜかメルマガ返信になるとできなくなる人が爆増する!笑

ということで、最終的に自分の商品を買いたくなる、最終的に自分を選んでもらう、最終的に自分に対して高いブランドを感じてもらうようになるということはぜひ徹底していきましょう。

あとはコミュニケーションの基本として「相手に興味を持つ」ですね。
人は自分に対して興味を向けられないと、その人に対して興味を持とうとしないですから。
ちなみにumiさんには「クソ真面目大臣みたいな返信を送るな」的なアドバイスも送りましたが、umiさんは自由でセンスが良くて…みたいなブランディングをしていらっしゃるので、そういう方が書く文章として、クソ真面目大臣は絶対に合わないですよね(!)

そもそも人を熱狂させる上で、クソ真面目な業務連絡的な文章だとちょっとイケてなさすぎますし、「この人についていけば自由になれる」とも思えません。

最近だと、三浦さんに自分のブランディングをビジュアルイメージで表現することについてお伝えしていますが、文章も同じです。

自分のキャラクターやブランディングを文章で表現する。
相手の心をどう動かすかを考えながら文章を書く。その意識をぜひ大事にしていきましょう!