個人ビジネスだと結構おろそかになりがちなのですが、ビジネスの数値はきちんと計測・把握していきましょう。

マーケティングのベースになるのが数値です。

具体的に何の数値を測ったら良いのかですが、基本的な考え方は売上に関係する数値をすべて取っていきましょう。

先日のDRMセミナーや教材でも書いていますが、個人の情報発信ビジネスの売上の計算式は

■リスト数×購入率×商品単価=売上

他に売上に関係する数値は

■広告費÷新規顧客数=新規顧客のCPA

■新規顧客の売上÷新規顧客数=新規顧客のLTV

■PV数÷新規リスト数=リストのCV

といったものがあります。

まずは最低限として

・リスト獲得数
・新規顧客数
・購入率
・売上(こちらわ言わずとも把握していると思いますが)
・サイトのPVや動画の再生回数、SNSのシェアなど集客媒体の数値

を計測、把握して毎日(売上などは週1でも)きちんとチェックしておきましょう。

で、この際に必ず質問されるのがそれぞれの数値の基準値、たとえば

リストは月何件取れたら良いですか?
みなさん、購入率は何%位なんですか?

という質問なのですが、マーケティング的な視点から言うとこの質問はどれもあまり意味がありません。

事業規模も取り扱い商品も、集客状況も違う競合の数値を基準値として考えることは「個人的な安心感」以外あまり意味を持ちません。

大事なことは、自社の数値を計測し続けることで

自社の基準値を知ること

にあります。

例えば

・うちは購入率だいたい平均◯%だなとか
・リストは何もしないと◯件で、△△をするとだいたい◯件くらいになる
・今の私のビジネスの新規の顧客LTVって年間◯円なんだな

とか、自分のビジネスの現状の基準値を把握できるようになることです。

この数値のベースがマーケティングのすべてのスタート地点で、ここから自社のビジネス状況や今後の展開、経営戦略に基づいて

どこの数値をどれだけ上げるか/改善するか

の指標を立てていきます。

今新規の商品を沢山つくるタイミングではなくて(ある程度作り終えたので)じゃあ今の購入率◯%を◯%まで上げていこう。

広告費も購入率も結構Max頑張っている、じゃあ新規顧客のLTVを◯円から◯円に上げていこう。

そのために何をしたらいいか、という思考ができるようになります。

※ちなみに戦略的には一番弱い数字を改善することが改善効果を一番大きく享受できるベストな選択肢となります。

つまり数値を計測し把握するということは、

ただ単純に現状を把握しておこうね、ビジネスやっている以上そのくらいの数値は知っておこうよ、というレベルのお話ではなくて

今後のビジネス展開を戦略的に考え改善・右肩上がりに伸ばし続けていくために必ず必要となるものだから、

です。

私は必ずブログ添削でも情報発信のコンサルの時でも必ずビジネス数値を伺いますが、ぜひ数値を把握・計測する意味を理解して日頃からチェックするようにしてください。